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天保からのあゆみ
「いせ源」は、天保元年(一八三〇年)に立川源四郎が創業いたしました。十一代将軍徳川家斉が国を治めていた時のことです。

創業当時、いせ源はどじょう料理をご提供しておりましたが、大正初期に四代目があんこうを入れた鍋料理の専門店に切り替えました。以来、六代目の現在に至るまで、味・調理法は一切変えずに昔ながらの伝統の味を守りつづけています。

屋号「いせ源」は、初代立川源四郎の親戚、立川庄蔵が店主を務めていた日本橋の大店「伊勢庄」の「いせ」に、源四郎の「源」の字を合わせたものです。店舗は、創業当時からずっと神田連雀町(現在の神田須田町)にあります。家屋は大正十二年九月一日の関東大震災で全焼し、昭和五年に新築しました。その後一部増設しましたが、昔ながらの風情は今もなお健在です。

昔は、近くにあるやっちゃ場(青物市場)の方々がよくお越しになり、大変にぎやかでした。今でも当時と変わらず、にぎやかな雰囲気で鍋料理をお楽しみいただいています。

古き、良き伝統を守りつづける「いせ源」は、東京で唯一のあんこう料理専門店です。